ほどよい仕事 乙な開発 その1

乙なこと

日本には気の利いた、シャレたものという意味で「粋」とか「乙」という言葉があります。
ニュアンスが違うので2つの言葉は同じ意味では使われませんが、どちらも江戸時代から使われるようになった比較的新しい言葉のようです。
今日は、この新しい言葉から、当社の社名(略称)にも使われる「乙」という言葉について。

もともと「乙」という言葉は干支を数える言葉として『甲乙丙丁‥』のように使われ、順番を表した場合に「2番目」を意味するようになったそうです。
「甲乙つけがたい」という言葉のように、昔は「甲 1番目 優れたもの」「乙 2番目 劣る方」という位置づけでしたが、邦楽の分野ではオーソドックスな「甲音」に対して少し変わった音色(1オクターブ低い)ということで「乙」を「奇妙な、変わった」という意味で使うようになりました。
江戸時代には、「侘びさび」に代表されるような「欠けている妙=不完全なものにこそ価値がある」という世界観が流行しました。「乙」が 変わっているけど気が利いていて素敵なものという意味合いで使われるようになったのは、そうした世界観が背景にあるという説もあります。

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